ジャズには覚えることがたくさんあります。
ジャズマナーなのかジャズ節度なのか、ジャズ常識なのか。
なんともおかしく、滑稽なものから、そうなのか!と腑に落ちるものまで。
旧時代と新時代のマウントの取り合いもよく見られるのも特徴です。
ジャズにはジャズの流儀がある

- 演奏中はクールに。動いたらあかん。
- アルコールなどには負けません。クールに。
- 弾けないモノはない。半音上げも下げもクールに何でも弾きこなす。
いつの時代のジャズにも変わらないモノ。合い言葉は、クールに。溺れるときもクールに。
立ち直るときも、クールに。はしゃいだらあかんのか。めんどくさ。感情は音に乗せる。
熱を帯びたまま、クールに演奏し、
狂気を孕んだまま、クールを纏う。
わたしの師匠はこんな感じ
わたしの師匠はまこ師。ギタリスト。
(師匠の年代、時代の違いにより、見方や味方や角度が違うのもおもしろい)
わたしの師匠のまこ師は80年代に青春を過ごしたので、クロスオーバーやフュージョン直撃世代
日本のバブルを経験し、世界を旅したことも。
金がたいへん動いていた時代だったようです。
流儀は師の師から学ぶモノ。
まこ師の師は有名な日本を代表するフュージョングループのギタリスト。ネイティブサンさま。
まこ師は学生時代からジャズの世界に飛び込み、キャバレーや
箱ばんとして活動をしていたらしく、まだ怖いジャズの世界も垣間見たそう。
また当時は、アイドルのバックバンドにジャズメンが抜擢されていた時代。
一度間違えると二度と呼ばれないという過酷なジャッジも。
一音も間違えられないプロの世界。今もそうですけど、当時はよりジャズメンのプライドと偏見
蹴落とす欲望が強かった時代、
だらだら、ぐだぐだした中にも、鋭いジャズの洗礼は多くあったそうです。
直前のkeyの変更。予期せぬアドリブの抜かれ方、ありとあらゆるルールがめまぐるしく変わる音楽こそがジャズ。
師の肩もみから始まりギャラの未払いギャグのアドリブのセンス競いまで、
おかしな流儀がたくさんあったよう。ギャグにはギャグで返すそう。。
よくジャズは隠語として、言葉を逆さにしますよね。
わたしからみたら楽しいけど、あれも、つまらんし、古いジャズメンのギャグは本当に情けなくなります。
あのギャグを言い合う風習は、なんとかならんものかね。。と、師の師の弟子は、
毎度そう思います、、、
ニューヨークでのマイクスターンは穏やかな紳士
師はニューヨークにもいたので、当時のマイクスターン、ジョンスコ、パットメセニーなどの
スパースターを間近で毎日、毎週、演奏を聞きに行ってたそうです。
マイルスデイビスやサンタナ、ジョージベンソンの船上ライブも凄かったよう。
そういった話しは本当におもしろく、興奮しながら聞いています。
ニューヨークではとても安価でジョンスコやマイクスターンなどが見られたようで
各ジャズクラブには人気アーティストが定期演奏し、ジャズを楽しんでいたようです。
しのぎもあったでしょうが、80年代ジャズは、クロスオーバー
フュージョンを駆け抜け、すこしおだやかな楽しむような雰囲気もあったそう。
ジャズの聴き方は紳士的に
クールに、騒がず、大声を出さず、しっかりとアドリブを聞き
そのアドリブが良かったら(上から目線)拍手をする。クールだな。
最後に、師匠からジャズマナーの洗礼の一言
オリーブさん、あなたオルタードってわかる?
これはジャズ初心者のわたしにはとても強烈なパンチとして残っています。
ジャズのおもしろさ、魅力、沼にハマるには充分な言葉でした。。。
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